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「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

その他の日付











●●家出気分で。●● 2005,8,7(日)


今日は午後から夜まで一人でシーにいました。

このまま行くと夏の連続休暇を取れるのかどうかも定かではない夫は、今日(日曜日)は急に入ってしまった仕事上の用事で、朝から出かけて行きました。

暑いので家から出るつもりは無かったのですが、「そうだ、シーに行っちゃおう!」と思いついて、今日やらなければならないちょっとした書き物や夏の間に読んでしまいたい本を抱えて、昼前に家を出ました。
日曜日、車を使えば一時間あれば余裕で舞浜に着くはずですが、やはりひとりで首都高速はちょっと怖い・・。
なので、何度も乗り換えて一時間以上かかってしまうけれど、電車で行く事にしました。


夏休みの日曜のお昼時、電車は意外に空いていて乗り換えるその度に座席に座ることができ、シーに着いたのは12:50頃でした。

ミラコスタをくぐってハーバーへ出ると何だかおかしな音楽に乗ってチップ&デールの悪戯っぽい笑い声が・・。
ひょっとしてこれから『クールサービス』?・・・と思い、「カフェ・ポルトフィーノ」の入り口の日陰でちょっと立ち止まって見ていると、やがてハーバーのアラビアンコースト方向からチップ&デールとジャミターズ(多分)を乗せたスチーマーラインの船がやってきました。

船からは音楽に合わせたタイミングで時折大量の水が真上に噴出し、さらにチップとデールは手にしたホースでハーバー沿いで見ているゲストに向かって、否応無く水をかけて行きます。

かけられたくなくて逃げ惑うゲストあり、その場に仁王立ちになって全身ずぶ濡れになるゲストあり・・・・・。
放水の量は半端ではなく、ハーバーの水辺からかなり離れたところにいた私のところまで霧状になった水が飛んできた程・・。
メディテレーニアンハーバーには、文字通り「今まで見たこともない光景」が広がっていました。

それから「水撒き船」は「リドアイル」に接岸して、「水をかけて!」と絶叫しながらジャンプして待ち受けていたゲストに向かって最後の大放水をして、ハーバーから去って行きました。


チップ&デールの笑い声がハーバーから消えた後、まんべんなく濡れたハーバーを歩いて私は「スチーマーライン」のロストリバーデルタ行きの乗り場へ向かいました。
「クールサービス」終了直後でしたが、10分くらいの待ち時間で船に乗ることができました。

「ロストリバーデルタ」に到着し、私は「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」へ行ってみました。
このレストランは座席が多い上に土日でもわりと空いていることが多いので、長時間ひとりで気兼ねなく過ごせそうだと思ったからです。

が、お店をちらっと覗くと、ランチタイムのピークだけあって注文カウンターの前にちょっとした列ができていました。(13:30過ぎ頃。)
それでは14:00からのショー「ミスティックリズム」を観てからまた来よう、と思いたち、私はお隣の「ハンガーステージ」に向かうことにしました。

行ってみると14:00からの「ミスティックリズム」の開場を待つゲストが既に100~200人ほど、木陰に並んでいました。
すぐに開場になり、私は前から5~6列目のど真ん中の席に座ることができました。

今日はこのショーをちょっと苦手にしている夫が一緒でないので、すみずみまで楽しむことができました。
久しぶりに観たのですが、照明などの演出が変わっているところが何ヶ所もあることに気付きました。


ショー終了後もう一度「ミゲルズ・・」に行くと、注文カウンター前の列は無くなっていました。(14:40頃。)
私は「パエリヤ(850円)」などを購入し、階段を降りて自然光がふんだんに入る下(1階)のエリアに行き、隅っこの方のテーブルに落ち着きました。
店内を見渡してみると、約3分の1くらいの席が埋まっている感じでした。
外のテラス席にも、風にあたりながらビールを楽しむゲストの姿がちらほら、ありました。


約2時間経ち16:30を過ぎた頃、私は「ミゲルズ・・」を出ました。
外は太陽も少し傾き、風が出てきて、お昼頃よりは涼しくなった感じがしました。

私は「ポートディスカバリー」の乗り場から「エレクトリック・レールウェイ」に乗って(16:45頃、15分待ちでした)ニューヨーク地区へ戻り、17:30からの「アンコール!」の入場待ち列に並びました。

列についてふと前を見ると、「・・レールウェイ」の同じ車輌でご一緒していたお子さん連れのファミリーが並んでいらっしゃいました。
・・・暑いですものね~、考えること(ラクに移動して涼しい場所へ行きたい)はみんな同じなのね~・・・・と思いました。
ちょうど開場したところで列はどんどん進み、私は真中ブロックの前から5~6列目くらいに座ることができました。


「アンコール!」終了後は、既に始まっていた「セイルアウェイ」のショー(18:00の回)の様子を観に行ってみました。
立ち見の場所までゲストがぎっしりだったので、少し離れた高い場所からショーの終了までを眺めました。


その後「ウォーターフロントパーク」へ行って、空いていたベンチに腰を下ろしました。
噴水は今日も子供達の恰好の遊び場になっていました。
公園の南側の一角(「リズムオブワールド」の時のメインステージの場所)は工事をしているようで、防護柵で囲われていました。
9月から始まる新イベントのショーの準備でしょうか・・?

時刻は19:00前。
夫からはまだ何の連絡もありません。・・ということは、まだ「仕事中」ということです。

ならば「ブラヴィッシーモ!」も花火も観てから帰ろうかな?・・・夕食のことなんか何にも考えてないけど、いいよね。(だって夫は「何時に帰る」とか言って行かなかったんですもの)今日は日曜なんだもん。

・・・という勝手な論理で、私はハーバーに移動して「ブラヴィッシーモ!」を観ることにしました。

が、ハーバーに行ってみると、いつも座って観ているお気に入りの場所(何ヶ所もあります)はことごとく埋まっていて、リドアイル内も観やすい場所はもう無い状態でした。(19:05頃。)
しょうがないので立ち見の良い場所を探すことにし、最終的に私はリドアイルへ渡る橋の上の手すり沿いの場所に落ち着きました。(19:15頃。)


ショー開始寸前に、マナーモードにしていた私の携帯電話がバッグの中で振動しているのに気付き、取り出してみると夫からの着信が大量にありました。
本当にもうショーが始まるところだったので、私はとりあえず
「今、橋の上だから。」
とメールを返し、携帯電話の電源を切ってしまいました。(ショー中に着信があると鬱陶しいと思ったので・・・)

一人で観る今日の「ブラヴィッシーモ!」は素晴らしく(?)、集中して観る事ができたので今まで気付かなかった演出にたくさん気付きました。
このショーが毎夜上演されるようになってもう一年ですが、当初に比べると全ての要素が格段に良くなっていると思います。
なんか、とても無機的だった物質に魂が入った感じ・・・・。
でも私がそんなふうに感じるのは、何度もこのショーを観たので思い入れが強くなり、観ている自分の心が変化したせいなのかもしれません。


ハーバーを囲んでいた多くの人々の溜め息とともにショーが終了してざわめきが戻ってきた頃、私は再び携帯電話を取り出しました。

案の定、私がショーに集中している15分の間に夫からメールがあり、
「車でむかえに行くから、そこにいて」
とのこと。

「そこ」って・・・・?
ディズニーシーにいる、とは一言も伝えていないのですが、果たして夫はここまでやって来られるのでしょうか・・・・?
花火を観たらすぐにシーを出るつもりだったのだけれど、まあ、せっかくだから待ってみましょう。

20:30の花火は、そのまま運河にかかる橋の上で観ました。
今日は風向きの関係で打ち上げ地点が変更になり、いつもよりもアラビアンコースト寄りの場所からあがりました。


花火が終了すると時刻は20:40。
夫が何時にやってくるのか(あるいは来ないのか)わからないので、私はとりあえず橋の上を離れ、ショップを見に行きました。
21:00近くなって、夫がシーに来たらとりあえず何か食べたいだろうな、ということを思いつき、ハーバー近辺のレストランの閉店時刻をチェックしに行く事にしました。
各店頭に出ているボードによると、「ニューヨーク・デリ」が21:30まで、「カフェ・ポルトフィーノ」と「ザンビーニブラザーズ・リストランテ」が21:45までの営業とのことでした。

私が再び「橋の上」に戻ると、夫から「舞浜に着いた」というメールがありました。
もうリドアイルのあたりは人影もまばらになっていました。
ひとりで橋の上に立っているのも何だか・・・と思ったので、ミラコスタ寄りの、石垣に座れる場所に移動して待つことにしました。

やがて、夫がミラコスタのトンネルをくぐって、本当にハーバーにやってきました。
時刻は21:15頃。

「よくここだってわかったね。」
と言うと、夫は
「当たり前だろ。『橋の上』って文字見た時に、あー・・あの野郎シーに行きやがった、って思ったよ。」
と言いました・・・・。
(あとでよくきいたら夫は私が「ポンテヴェッキオ」の上にいると思ったんだそうです。)


私達はそれから、まだ開いている中で夫の希望する「カフェ・ポルトフィーノ」へ行き、食事をしました。
二人で「ビーフシチューのドリア仕立て(1350円)」「スパゲティ・海老のトマトソース(990円)」「ブルーベリームース・ジャスミン風味(420円)」とお茶を選択しましたが、「ミゲルズ・・」で実はデザートの「フラン」まで食べていた私はあまりお腹がすいておらず、ムース以外は殆ど夫が一人でたいらげました。
私はその間ずーっと、今日ひとりで日曜日のシーに来て、見たもの、遭ったことの話をとりとめもなくしていました。


10:00頃、閉園のアナウンスとともにお店を出て退園し、夫が車を停めてきたイクスピアリ駐車場へ戻りました。

帰りの車の中で夫が「今日みたいにひとりで夜遅くまでシーにいる時は連絡してね。もっと早くむかえに来られるから。」と言いました。

でもね、そんなこと言われても、これからもあらかじめ「ひとりでシーに行く」なんて言って出かけることはないと思います。
だってそれじゃ「家出気分」が味わえないもの・・・・。

内緒で来る時はあなたが帰宅する前にちゃんと一人で家に帰りますから(あなたのご帰宅はいつもは夜12時頃ですし・・)、これからもこっそりシーに来させてね。
ね!。


            ×      ×      ×      ×      ×     ×


ひょっとして私の知らないところで夫がここを読んでいるかもしれないので、今までは夫に内緒でシーに行った日のことは殆ど日記にしなかったのですが、今回は結果的に夫を巻き込みましたので、ちょっと書いてみました。




























●●ありがとう。●● 2006,11,26(日)


今日舞浜に到着したのは12:00過ぎでした。
R7立体駐車場に誘導されるまま車を停め、シーに入園した頃には時刻は12:30過ぎになっていました。


今日私が入園してまず向かったのは、ブロードウェイミュージックシアターでもなくドックサイドステージでもなく、「ヴェネツィアン・ゴンドラ」乗り場でした。

そう。
ここに間もなく、たった今チャペルミラコスタで永遠の愛を誓ったばかりの二人がやってくることを、私は知っていたのです。

私がゴンドラ乗り場へ渡る橋のたもとに立ってすぐに、輝かしい若い花嫁さんが、喜びと緊張の面持ちで、夫になったばかりのこちらもお若い男性と手をとりあって運河に現れました。

そして二人は、新しい人生の始まりへ、ゆっくりとゆっくりと漕ぎ出していきました。



幸せな二人が再びホテルミラコスタの中に消えていくまでその姿を見守った後、私達は「ユカタン・ベースキャンプグリル」へ向かいました。

店頭に着いたのは13:30過ぎだったのですが、お店の前にはランチタイムのピークだけあってものすごい大行列ができていました。
私達は「サルサ!サルサ!サルサ!」を鑑賞したかったので気長に列に並んで順番を待ちましたが、列を抜けていく方々も多かったです。

私達が食事の注文を終え、残り少なくなっていたショーエリアの席に案内していただけたのは14:00ちょっと過ぎ、ちょうど14:00からのショーが始まった頃でした。
本日の演奏は「Chan Chan」など私にも馴染みのある曲が多く、最後の曲はやはり「ジングルベル」でした。
まだ昼の回なのでノリの良いゲストは少なかったのですが、なんとなく生温ーい感じの会場の乗り方がかえって私には心地よく、楽しかったです。


ショー後も意味も無くお店に長居して15:30くらいに席を立ち、ココナッツポップコーンを「ハーバーサイドクリスマス」のスーベニアバケット入りで購入した後、私達はメディテレーニアンハーバーにかかる橋「ポンテヴェッキオ」の上に向かいました。

時刻は16:30前頃。
日曜日ということもあってこの場所で夜のショーを待つゲストはまだほんの僅かで、私達は今後の天候悪化の可能性も考慮して、橋の上の屋根のある場所にもう落ち着くことにしました。
こんな時間からこんな場所にいなくても、「ビッグバンドビート」にでも行こうと思えば行けたのでしょうけれど、なんだか私はそんな気分になれませんでした。


17:50になって「ブラヴィッシーモ!」30分前のアナウンスがハーバー一帯に流れても、私達のいた場所の後ろ(二列目)には誰も立つ人がありませんでした。
ショーが始まると背後に何人かの方が立ちどまってショーを観ていらっしゃるようでしたが、あまり多くはないようでした。

本日の「ブラヴィッシーモ!」は、完全版での実施でした。


19:00前には雨が降り始め、不思議なほど人の少なかったポンテヴェッキオの上も19:30を過ぎた頃から「キャンドル・・」を雨を避けて鑑賞しようとするゲストが多く訪れるようになってきました。
私達の後ろの場所にも、ショー開始15分前の19:55頃にはお若い女性数人のグループがいらっしゃって、ショーを待っていらっしゃいました。

雨が本降りになっていたにもかかわらず、今日の「キャンドル・・・」は完全版でした。
キャラクター達の衣装も通常通りでした。


その後の私達は一時間ほど、雨に濡れて余計に美しいシーの夜景を眺め、閉店間際の「ザンビーニブラザーズ・リストランテ」で温まってから帰りました。




今日の私は、ちょっと気を抜いたらすぐにめそめそしてしまいそうな精神状態でシーに来ていました。
レストランの予約も何もしていませんでしたし「家にいたほうがいいんじゃないの?」と夫は言いましたが、無理をして出かけてきました。

だからあまり不特定多数の人の顔に近くで接したくない、という気持ちでしたので、ポンテヴェッキオの上で夫と二人で「ブラヴィッシーモ!」と「キャンドルライトリフレクションズ」を観ることを選択しました。
ポンテヴェッキオの上でハーバーを見つめていれば、それ以外のものは何も目に入ってきませんから・・・。


それでも、橋の上の小屋の窓辺でぽつんと立っていれば「ショーをお待ちですか?」とキャストさんはこれ以上ないような笑顔で話し掛けてくださいますし、ちょっとお買い物に出かければ「今夜は寒くなりますから気をつけて」と言葉を添えて購入した商品を手渡してくださいます。
そして、ふと顔をあげて周りをみれば、そこには無数のゲストの笑顔があふれています。

ここはマイナスの感情なんてまったく似合わない場所です。

「ブラヴィッシーモ!」のクライマックスで派手に花火があがってハーバー上が突然明るくなった時、私は一瞬だけ今日の「めそめそ気分」を本当に忘れました。
自分の顔がほんの一瞬だけ心の底からの「笑顔」になるのがわかりました。
そしてそのすぐ後には、自分がこんな些細なことで笑顔になれたことに気付いて涙しました。

今日こんな気分でもここに来て、良かったと思いました。



夫が私を笑わそうとしてひねり出したつまらない冗談に乗って笑ってくださった、ポップコーンワゴンのキャストさん。

橋の上でとびきりの笑顔で私の顔を覗き込んでくださった二人のお若い男性キャストさん。

温かい言葉とともに私に小物を売ってくださったワゴンのキャストさん。

ほんの数百円の買い物に丁寧に対応してくださって、笑顔で送りだしてくださったショップのキャストさん。

シーに関わるすべての方々。

あなた方のお仕事は、素晴らしいお仕事ですよ。
そしてあなた方が毎日休まずつくり出しているその空間は、素晴らしい場所ですよ。




ありがとう。

この世の中に「東京ディズニーシー」という場所があることを知っている私は、幸運です。











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